昔に一人の研究者がいた。
彼は幾度の世界大戦で汚れてしまった地球を再生するのではなく
人間自体に大気汚染、放射能など適応させる薬を開発し、一般販売化に成功した。
一方で地球を離れ火星に移住する計画も実行されつつあった。
人間の替わりにロボットが地球を再生させるという話だ。
ある日、薬を常用している人間が、凶暴になってしまった。
全人類の約半分が使用していたため世界は混沌と化した。
(凶暴化したのは製薬工場に【※火星移住派】のスパイが毒薬を混入し、殺そうとしたという噂。)
※火星には全人類の1/4しか乗車できる燃料が無かったため、人類を減らす為の行動だと言われている。
凶暴化した人間たちは自らを新人類と名乗り、他の種族を滅ぼし始める。
火星移住派達は彼らを脅威と考え、過去の世界大戦で使用したロボットを目覚めさせた。
それからしばらくして、ロボットは新人類を順調に駆除し、勝利した。
核兵器を大量に使い、完全に地球に住めなくなった火星移住派は、予想以上に減った人類を乗せ、
ロボットに地球再生を託し旅立ってしまった。
薬を開発した博士も火星に行ったのだろうか・・・
そして地球には【ロボットのみ】が住み、今も理由も分からず地球を再生している。
しかし、【ロボットのみ】という言葉は嘘である。
新人類は生き残っていたのだ。
さらに劣悪な環境に適応し、他の種族を滅ぼすために。
ロボットも例外ではない。
そいつの名前は「ツギハギ」。
ツギハギだらけのコートを着ている為、その名称でロボットたちに恐れられている。
しかし凶暴な新人類だとしても人間は人間。
ロボットのパワーには敵わないと思ったのか
自らの腕を引きちぎりEMP搭載(電磁パルス)義手を取り付け、対抗してきた。
ツギハギの思考に改造されたサポートロボット「ネコゼ」達と共に今日も破壊を繰り返す。